2026/03/14 07:30

お店の紹介なんてものはなくてもいいか…。代わりと言ってはなんだけれど、週に1回、文章を書いてみることにします。挨拶をがんばって書くよりもずっと、お店のことがよく伝わるでしょう。がんばらない、かっこつけないを大切に、その時々にたしかに思っていたことを日記のように。本屋なので、たまに本のことにも触れられるとなおよし。有益とは程遠いものだと思いますが、どうぞお付き合いください。
(【Diary'26 #1】27歳、潔く)


「どうして日記を書くことにしたの?」と言われて、どうしてだっけ…と第1回目の文章を見返してみると、そんなことが書いてありました。当初は、日記のように、だったみたいですね。まあ、本当の日記だと、かっこつけようがないからちょうどいいか、とそれっぽい言い訳をさせてください。

どうして? と聞く人の期待には応えられないけれど、本当は、とくに理由なんてありません。ついでに言うと、理由のないことをたくさんしたいな、とは思っています。(本はすばらしいけれど、それは置いておいて)本はなくても生きていけますしね。「なんとなく」がたくさん集まって、「それらしく」なっていったらいいのかもしれませんね。もしかしたら、ろ過されて、美しい色が現れるかもしれませんね。


ろ過 3月8日

私の人生をろ過しよう。
下に沈んだ澄んだ記憶は
美しい色になるだろう。
上に残った澱は
私の人生の宝箱に
大切に仕舞っておこう。

(皆川明『Letter』)


◇◇◇


2026年3月7日(土)

朝早く真鶴を出発して、先週に引き続き 好きな先輩の結婚式。こんなにも新郎新婦が楽しんでいて、かつ、みんなを楽しませようとしている結婚式ははじめてだった。二次会まであって、「こちらが幸せにさせてもらったぞ、ありがとう」を伝えられたので満足。

追記:「こんなに楽しんでいるのはじめて、と言われて嬉しかった」と後日先輩が言っていて、そういうところだぞ好きなところ、と思うなど。


2026年3月8日(日)

やーーーっと島に帰ってきた。うれしい。空が広い。久しぶりの我が家。広い!快適!とにかくたくさん寝たい。


2026年3月9日(月)

お隣さんとは職場もお隣で、歩いているときにばったり会う。「今日バイ(※白バイ貝)の刺身あるんだけど…どう?」とお隣さん。とんでもなくありがたい話なのに、いつも遠慮がち。「最高に嬉しいです。ありがたくいただきます」を伝えて午後の仕事をがんばる。

家に帰ってすぐ、インターホンがなる。手には、バイの刺身とバイの炊き込みご飯。この上なくありがたい。いつもおいしくて、もうなんと言ったらいいか…。いい家に住んでいるなぁと思います、ことごとく。


2026年3月10日(火)

何をしたっけな。日記を書き忘れていました。
カレンダーは真っ白。どうやら本は新たに仕入れたみたいですが。


2026年3月11日(水)

免許更新の日。免許をとって3年が経つらしい。家を手放し、全財産を大きなスーツケースに詰め込み、ヒッチハイクで東京から佐賀の教習所へ行こうとしたときから。「新喜劇なんて見たら間に合わないんだからやめなね」とお姉さんが言ったから大阪で寄り道して、けっきょくはそこからバスの旅になりました。せっかく乗せてもらったんだから面白がれる何かをお返ししようと思った記憶。あのお姉さんたち、コワモテのご夫婦、営業帰りのサラリーマン、みなさん元気でしょうか。


2026年3月12日(木)

この時期になると、面談というものが増える。たいていは「困っていることはありません。元気にやっています」を伝える回。いつも同じことしか言っていない気がしますが、本当です。おかげさまで。


2026年3月13日(金)

「家を探したいなって思っているんですよね」と話した数時間後には内見が決まっていた。すてきな島だ。できれば、夕日が沈むのを眺めて、家でゆっくりご飯を食べて、もう1回外に出て星を見上げながら散歩する、そんな暮らしがしたくなる場所に住みたい。


◇◇◇


土曜日の朝に間に合わず、ちょっとずつ書き足した週でした。
ともあれ、来週も愛おしい日々になりますように。(2026.03.14)


[登場した本]
皆川明『Letter』(つるとはな、2020年)

[写真]
2025年12月19日。夕日が沈むのを眺めた日、隠岐にて。