2026/08/17 15:00

8月8日(土)

久しぶりに島のカフェに行く。「おかえりなさい」と声をかけてもらい、梨を手渡してもらう。「ログインボーナスですね」と別のお姉さん。いい制度だな、いつかお店をもつ日が来たら採用したい。

そういえば、先週の日記をみた友人に「おさんぽみたいな文章」と言われて喜ぶ。これからもたくさん寄り道をしていこう。


8月9日(日)

koru; で手に入れたマグを一刻も早く使いたくて、紙パックのコーンポタージュを買う。せっかくだから…と、人生で初めてクルトンも買ってみた。楽しみを増やせる人でよかった。自画自賛しておきます。


8月10日(月)

友人宅でごはんを食べる。東京の大学を出て、東京以外の町で 東京と違う働き方をしていて、劣等感のようなものはないのか?と聞かれる。ない、と即答してから、逆に東京にいたら優越感を感じるのだろうか?と考える。これも、ない、気がする。

劣等/優越という感覚があるかは、これをしたら10点プラス、100点達成したら次のステージへ、みたいな一本の道がみえているかどうかによるのかもしれない。「100点を取れない」と言えることがすごい、という話については、そう言ってもいいと思わせてくれる周りの人がきっとすごいのだと思う。

このあたりがきっと本屋である意味な気はしていて、もう少しじっくり考えることにしたい。誰だって本屋ができる時代、本屋を名乗るのは覚悟なのかもしれない、とも考えた。


8月11日(火)

友人から誘いの連絡が来ていたのに、昼過ぎまで寝ていたせいで気づけなかった。悔しい。せめていい日にしてやろうと、窓を開け、アイスコーヒーを淹れた。勾玉の模様の入った、高杯みたいな器。プレゼントしてくれた友人は元気にしているだろうか。日本は今日、山の日みたいですよ。


8月12日(水)

島に引っ越してから1年と4ヶ月。2階建てのうち、1階は0本、2階は1~2本しか電波がない生活を続けていた。東京で仕事をしていたときと違って、がんばって情報を追いかける必要がなかったから。

しかし、ついに、Wi-Fiを契約することにした。誰かが何かを伝えたいと思ってくれたときに、すぐに受け取れるようになりました。見るのが遅くてもきっと許してもらえるんだろうけど、早く返事をしたいと思える出会いが多くて幸せです。


8月13日(木)

流星群の日。不機嫌につき、見に行かないことにする。それでも15分くらい散歩して、一応出会うチャンスも持っておくあたり、往生際が悪くて、自分らしくてよかった。もちろん見れなかったけれど。

代わりに、暗い部屋で Instagramを眺めていると、「嬉しいと思ったのだから嬉しいと言いたい。それ以上の詩的な表現はなんか違う(大いに意訳)」みたいな投稿を見て、激しく共感した。日記なんてとくにそうで、「よかった」「嬉しい」「幸せ」くらいの語彙でやっていきたい。


8月14日(金)

町の長老に会いに行った日(そんな歳ではないけれど、愛を込めてそう呼びたい)。「何事もやってみること。教科書とかはあとから(意訳)」と言っていて、最近やや焦り気味だった自分を反省した。すぐに答えを求めたくなってしまうし、できれば正解だけを選んで生きていきたい。でも、きっと自分で見つけるから自分の中に残るし、人にも伝わるのだと思う。

同時に、知的好奇心のなさを改めて自覚する機会でもあった。ある素振りをしてしまうタイミングもあるけれど、そろそろないものはないと割り切ってもいいかもしれない。

と思ったものの、帰り道 やっぱり悔しくて、「知的好奇心」と検索してみる。すると、どうやら知的好奇心には、新しい情報や未知の体験に広く関心を持ち、いろいろな分野を浅く広く知りたがる「拡散的好奇心」と、特定のテーマに強く惹かれ、疑問の答えや仕組みを納得するまで深く掘り下げてみたがる「特殊的好奇心」の2つがあるらしい。

広く浅くなら興味がある! どうやら僕にも好奇心はあるみたい。いろいろとAIに聞いてみると、拡散的好奇心を仕事で活かすコツは、浅く広く持っている知識同士を組み合わせること・深掘り(特殊的好奇心)のパートナーを見つけることだという。それならうまくやっていけそうで、かなり気が楽になった。

そういえば、長老が「島の海岸線を調査するため」に使っていたというカヤックに乗せてもらった。植生や岩石を見に行こうとは思えなかったけれど、カヤックに乗って漂いながら本を読んだら幸せだろうな…と想像した。そう正直に伝えると、カヤックを楽しんでくれたから及第点といった様子で笑っていた。寛大ですてきな人だ、僕もそうでありたい。


8月15日(土)

友人の試験合格を祝うご飯会へ。ひょんなことからわんこそばの話になって、YouTubeでわんこそばの動画をフルで3本も見た。1つ目は、全国大会。食べ手だけでなく、そばを器に入れる人の技量がはかられる会だった。2つ目は、とある女性が750杯ものそばを食べる動画。ここらへんから食べ手への憧れは減り、「はい、どんどん」「はい、よいしょ」など、掛け声の練習が始まった。最後に蓋を閉める、そばを入れるのせめぎ合いをしているのもよかった。3つ目は、菊池雄星投手のわんこそばチャレンジ。甲子園の頃のイメージでいたので、(自分より年上だけれど)いつの間にか大人になっていてびっくりした。

そんな動画たちを見ていたので、もちろんわんこそばをやることになった。このスピード感が好きなところ。家主が手打ちしてくれたこだわりのそばは風味も食べ応えもあって、急いで食べるのはもったいない…そんな葛藤もありながらだったが、画面の向こうの世界に仲間入りできたようで楽しかった。「次回はもっと啜りやすいそばを打っておくね」と言われ、単純な僕は、とてもいい世界だなぁと思った。


8月16日(日)

先週楽しい誘いに乗れなかったりと、最近フットワークが重い気がしたので、来月人に会うための旅行をすることにした。いつだってやりたいことをやって、会いたい人に会うために、ある程度自由に漂っていたい。


[写真]
準備中のkoru; の窓辺